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《ありがとう》 語源・由来・意味を知る

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【ヘウレーカ!雑学うんちく講座】

有難い(ありがたい)

「アリガタイ」は、もったいない、とか、感謝したい、という気持ちをあらわした言葉です。『存在が難しい』ということから、めったにない事を感謝する、という意味になりました。 もとは、神を称える言葉でした。
室町時代頃は、『法悦の感激』を示す意で用いられました。
その頃、感謝する意としては、「カタジケナイ」を用いていました。
ちなみに、尼門跡(あまもんぜき)では「カタジケノー」といいます。
元禄時代以降、宗教的意味を含む「アリガタイ」が感謝の語になりました。

有難う(ありがとう)

「アリガトウ」は、感謝の気持ちを示す言葉です。
「有難う」は、もとは、文字通り、「有り得ないこと」でした。
あるのが不思議、ゼッタイ、アリエナ~イ。というような「あり得ない」、という意味でした。 存在が難しい「有難う」の意味は、『枕草子』(まくらのそうし)にみられます。

『枕草子』七十二段に、こうあります。
ありがたきもの。 舅にほめらるる婿。また、姑に思はるる嫁の君。毛のよく抜くる銀(しろがね)の毛抜。主(しゅう)そしらぬ従者(ずさ)。
つゆのくせなき。かたち心ありさますぐれ、世にふる程、いささかの疵(きず)なき。 同じ所に住む人の、かたみに恥ぢかはし、 いささかのひまなく用意したりと思ふが、つひに見えぬこそかたけれ。
物語、集(しゅう)など書き写すに、本に墨つけぬ。 よき草子などはいみじう心して書けど、必ずこそ汚(きたな)げになるめれ。 男女(おとこおんな)をば言(いわ)はじ、女どちもちぎり深くて語らふ人の、末までなかよき人、かたし。

現代語に訳すと、こうなります。
めったにないもの。 舅にほめられる婿。また、姑にかわいがられるお嫁さん。毛のよく抜ける銀の毛抜き。
主人の悪口を言わ ぬ従者。 全然、欠点のない人。容貌、心、風姿態度がすぐれていて、世間にまじわって一向に非難を受けることの ない人。 同じ所に奉公住みしている人で、お互いに面と向かって顔も合わさず、
すこしの油断もなく気を 使っているといった人はついぞ居ないものだが、ほんにこんな人はめったにいない。
物語や歌集など書き写す時、そのもとの本に墨をつけない人。豪華な本などはたいそう気を使って書き写 すのだけれども、きまってと言っていいほど、よごしてしまうようだ。
男と女の間柄については言うまでもない。女どうしでも、行末長くと契って仲よくつき合っている人で、 終わりまで仲のよいことは、めったにない。

もともとは、人間業を超えた『神の徳や力』を称えた言葉でした。
室町時代には、神を称え、仏の道を聞いて、感激する意で用いられていました。滅多にないことを感謝する意味になったのは、元禄時代ごろからでした。
このように、もともとは、神仏に対して用いていたのが、人に対する礼の言葉になったのです。

参考文献・出典:語源大辞典/堀井令以知著(東京堂出版)

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